三菱東京UFJ銀行はメキシコなど中南米拠点の体制を強化する。日系の自動車関連企業の進出が急増しているメキシコでは、行員数を3年前と比べると7割増に当たる120人に増強した。ブラジルでも同期間で行員を約3割増やし、約270人とした。日系企業の進出と地場企業のアジアへの進出を金融面でサポートする。
同行は中南米で邦銀最多の拠点網を持つ。メキシコではこのほど、同国の政府系銀行と組み、インフラなどに投資する日本企業にペソ建ての長期資金を供給する体制を整えた。村田俊典執行役員・中南米総支配人は「今後も中南米全体でのネットワークを整備していく」と話し、中南米企業との取引にも取り組む考えを示した。
三菱東京UFJ銀の中南米での貸出残高は2013年下期に1.1兆円となり、12年下期の0.8兆円から3000億円増えた。

2014/10/8 日経新聞より